がん保険の見直しのタイミングとは?損しない方法とは?いつ誰に相談すればいい?

がん保険の見直しのタイミングとは?損しない方法とは?いつ誰に相談すればいい?

安心のために入った保険なのに、いざというときに使えなかった、というケースはたくさんあります。
もし、これらの質問に自信をもって答えられないなー、と思ったら、一度保険の見直しを考えてみる機会かもしれません。

すぐに変える必要はありません。まずは今ある保険がどんなものなのかを知り、その上でどうしたらいいのかを考えてください。

そして、その迎えたい人生に合わせて保険を再構築することがとても重要です。

そこで、この記事では、保険の見直しのタイミングや損しない方法、相談の仕方についてをお伝えします。
特に、保険の見直しの件数として一番多いがん保険で説明します。

がん保険で損をしないための、見直しポイント

見直すタイミング

ご加入中のがん保険の保障内容を正しく把握していますか?保障内容は覚えてますか?
保険料が安いからと若い時に契約した保険を何十年もそのままに持っていませんか?
○○会社の古いがん保険を持っていませんか?
古いがん保険は、がんに罹患したら欲しい治療保障がない場合があります。

とはいえ、毎日ずっと保険の事を考えているわけにはいきません。

そこで、がん保険見直しのタイミングとしたいのが、次の2つです。

気づいたとき

気づいたときというのは、何か気になることがご自身、もしくは周囲で起こったと考えられます。
そういうきっかけが起こり、自分の保険について気になったのであれば、まずは現在加入している保険会社もしくは保険代理店に連絡を取り、自分の保障内容などについて確認を取っておきましょう。

変える必要がなければそのままでいいし、確認を取ることで損することは基本的にありません。
まずはご自身で自分の保険について確認しましょう。

加入している保険会社や加入した時の保険代理店から見直し案件が来たとき

また、ほかのタイミングとしては、加入している保険会社や加入した時の企業の保険代理店から、見直し案件が来る時が見直しタイミングになります。

保険代理店や保険会社は、沢山のデータの中から、最適な保険の切り替え時期を常に考えています。
ですから、保険会社から連絡が来たということは、何か別の提案がある、ということです。
つまり、以前の保障内容では対応できないリスクが発生する可能性が高い時期だ、ということです。

加入した企業の保険代理店は、お客様の保障がより良くなる事を考えています。
どのタイミングでお客様の保障をサポートしようか、ということについては常に考えています。
ですので、我々素人が考えるよりも冷静に時期を伺っていると考えれば、保険会社からのタイミングを待つというのは一つの選択肢として充分考えられます。

まずは、見直し資料が届いたら封筒の中の案内状は目を通しましょう。
つい、また保険か!と捨ててしまいたくなる気持ちはわかります。
しかし、すでに加入している保険会社からの案内の中には、大切な事が書いてある場合が有ります!
一度、きちんと目を通してみてください。

昔のがん保険家族型をお持ちで、ご契約者のご主人様が亡くなられている場合

家族型のがん保険は、ご夫婦でご加入いただくには割安な保険ですが、ご主人様が亡くなられても保険料は変わりません。一方で、保障は夫婦の保障ではなく奥様だけの保障になっています。
つまり、同じ金額で二人分の保障があったのに、一人分になっているという点で、保険料は少し割高になっています。
ここは、見直しのチャンスになる場合があります。

がん保険に終身(死亡)特約が付加されている場合

がん保険を解約すると解約払戻金が有ります。
加入者の中には保険に加入している間は解約払戻金が増え続けると思っている方がいますが、解約払戻金が増え続けることは有りません。
そこで、死亡保障が付いたがん保険については、満60歳から満65歳の間で検討するとよいでしょう。
解約払戻金も含めて新しいタイプのがん保険に加入した方がいい場合もあります。

解約払戻金は、ある年齢をピークにして階段を降りるようにゆっくりと減って行きます。
解約払戻金を活用することで新しいタイプのがん保険に加入することも出来る場合があります。
もちろん、病気で見直しが出来ない場合は、そのまま継続すればいいです。

だれに、どうやって相談すればいい?

もし、見直し資料が届いたら、まずはご家族に相談してください。
特に、がん保険の場合は、ご自身で給付の請求が出来ない時は、ご家族が請求する事になるからです。
家族と情報を共有しておく必要がありますので、資料が届いたことをきっかけに、ご家族で話し合ってください。

その後、加入した保険代理店に連絡してください。
基本的には、分かり易くご本人の加入している保障内容を説明してくれますし、分からない事は何でも気軽に相談に乗ってくれます。
もし、きちんと説明してくれない、という場合は、残念ですが他の保険会社も検討するなど、情報収集を行ってください。
その際、乗り換えを検討している、というと、相手は非常に強力してくれます。

というのも比較対象が明確ですので、プランの改善提案もしやすいからです。

近年は様々な会社から様々な種類のがん保険が出ています。
1番最適な選択肢を探すのはとても難しいですが、より良い選択肢であれば、代理店をうまく活用すれば選ぶことは可能です。
ぜひ、より良い保障を探してみて納得のいくラインで保障内容を見直してみてください。

昔と今のがん保険の違いから、がん保険の内容を知る

さて、がん保険の見直しについてこれまでお伝えしてきましたが、そもそも、がん保険とは、いったいどういうものなのでしょうか?

がん保険とは、「がん=悪性新生物」・「上皮内新生物」になった時に診断給付金や入院給付金、通院給付金などが出る保険です

がんに特化した保険なので「がん=悪性新生物」・「上皮内新生物」にならないと給付金は有りませんし、支払い条件に合わない治療内容の場合は給付金が出ない場合があります。

がんの種類について

がんには、2種類が有ります「悪性新生物」と「上皮内新生物」が有ります。

悪性新生物

一般には、「がん」とは「悪性新生物=あくせいしんせいぶつ」のことをいいます。
「悪性新生物」とは、上皮・基底膜の下に浸潤していく悪性腫瘍の事です
基底膜の下には、リンパ管や血管が有るので、放置しておくとリンパ液や血液にのってドンドンと増殖を続け、周辺の正常な組織を破壊する腫瘍です。

上皮内新生物

「上皮内新生物」=「じょうひないしんせいぶつ」とは、「上皮内がん」・「上皮内腫瘍」とも言われています。
一般に上皮、基底膜を浸潤する事が無く転移の可能性も有りません。
治療を行えば転移や再発の可能性はほとんどないといわれています。
「上皮内新生物」には、上皮内がん、子宮頚部の高度異形成、大腸の粘膜内がん、
皮膚のボーエン病等が含まれます。

診断給付金

昔のがん保険は、がん「悪性新生物」と診断された時の診断給付金がありませんでした。
また、がん「悪性新生物」と診断されても、満65歳以降は診断給付金が半額になるというがん保険も有ります。
「上皮内新生物」の場合は、診断給付金がない!場合がありますし、がんを再発しても診断給付金は有りません。

現在は、がん「悪性新生物」と診断された時に(初回のみ)診断給付金が有りますし、
「上皮内新生物」と診断された時は、がん「悪性新生物」の10%の診断給付金が出ます。

保険会社によっては、「悪性新生物」・「上皮内新生物」とも同額の診断給付金が支払われるがん保険も出てきました。
また、再発しても診断給付金が出る特約保障が付加したがん保険も出てきました。
全ての保険会社が同じ保障内容では無いので、がん保険の加入を検討している方は保障内容の確認が必要です。

入院給付金

昔のがん保険は、がん「悪性新生物」で治療のために入院すると無制限で入院給付金が出ますが、「上皮内新生物」の入院給付金が出ない保険が有ります。

現在は、がん「悪性新生物」も「上皮内新生物」も同様に治療のための入院の場合は、入院給付金が無制限で出ます。

通院給付金

昔のがん保険は、通院給付金がありません。
あっても入院給付金の支払われる20日以上の継続入院後、がんの治療目的で通院した時に出る保険も有ります。また 通院給付金が満65歳以降半額になる場合も有ります。

現在は、がん「悪性新生物」・「上皮内新生物」の治療目的で所定の通院をした場合1日目から通院給付金が有ります。三大治療による通院は日数無制限に出ます

三大治療と保障内容について

三大治療とは、手術・放射線治療・抗がん剤治療の事です。

昔のがん保険には、手術給付金が無い!がん保険も有ります。

現在では、三大治療に関しては何らかの保障がついています。一例をあげると、

  • 手術
    一部を除き回数無制限20万円(入院給付金1万円コースの場合)
  • 放射線治療
    60日に1回20万円 (入院給付金1万円コースの場合)
  • 抗がん剤治療
    抗がん剤治療を受けた月ごとに5万円~10万円の給付金があります。
    抗がん剤治療は更新の保険期間を含めて通算600万円まで保障が有ります。(入院給付金1万円コースの場合)

というような保障内容になっているものもあります。

がん先進医療特約

先進医療とは、厚生労働大臣が認める医療技術で、医療技術ごとに適応症(対象となる疾患・症状等)および実施する医療機関が限定されています。
また、厚生労働大臣が認める医療技術・適応症・実施する医療機関は随時に見直されています。

昔のがん保険には、がん先進医療特約は有りませんでした。

現在は、1回につき先進医療にかかる技術料のうち自己負担と同額保障。(保険期間は10年です)
更新後の保険期間を含め通算2000万円まで保障が有ります。

 

そのほかにも、女性特有のがんの手術を手厚くしたがん保険商品があったり、がんを経験した方向けのがん保険もあったりします

がんを経験した方向けのがん保険の条件としては、
がんの最終治療から5年以上経過していて過去5年以内にがん「悪性新生物」の診断・治療を受けていないことや、
健康状態ががん保険会社の所定条件を満たしている方が、申し込み出来るというのも出てきています。

まとめ

現在は、昔と違い希望に合ったがん保障を選ぶことが出来ようになっています。
かつては、がんといえば入院治療が大半でしたが、現在は、働きながらがん治療をする方も増えています。
がんは、長期に治療が必要になるので一番不安になるのは治療費のことです。
金銭的問題で希望の治療が受けられない事や途中で治療を止めてしまうことが無いようにしっかりと給付金がもらえるように
がん保険の見直しを一度検討されては如何でしょうか?