健康寿命ってなに?平均寿命とはどう違うの?
- 2018.02.11
- 健康

少子高齢化と言われている現在、高齢者(65歳以上)の割合が27.3%を占めている。今後はもっと高齢者社会になると言われています。
高齢化率が向上しているという事は平均寿命が年々増えてきています。現代では、医学の進歩や衣食住などが発達し、長寿になってきているのです。
しかし、高齢になるにつれて持病であったり、寝たきりになったりなど高齢者に多い病気が多くなってきます。そこで、今世間で言われている「健康寿命」がこれからの未来を支えていくのです。
その健康寿命とは平均寿命と何が違うのか。健康寿命だとどうなのかを見ていきます。
健康寿命と平均寿命の違い
今現在、平均寿命を見てみると男性で80歳、女性で86歳です。一方で、健康寿命でみてみると男性で71歳、女性で74歳と男女共に、平均寿命と健康寿命で開きが出ています。
健康寿命の定義を簡潔に説明すると、心身共に自立した生活ができる状態の事を指します。
つまり、わかりやすく砕けた言い方をすると、平均寿命は「寝たきりなど不健康状態でなくなる」、健康寿命は「死ぬ直前まで健康で老衰で亡くなる」事です。
男女共に、平均寿命と健康寿命に差が出ているのですが、この開きの間に支援、介護などの人の手を借りて生活を送ったり、寝たきりの状態で過ごしたりしている状態のことです。
健康寿命と平均寿命は比例しないのか?
なぜ、平均寿命と健康寿命が比例してないのか。それは簡単で、冒頭でも述べた通り、今は医療などの設備や技術などが進み、寝たきりになったとしても寿命を延ばすことができるのです。
以前は、平均寿命を健康のパロメーターとして見られてきましたが、現在は、健康で長生きすることが重要になってきました。
一番は介護や支援なども発達してきているので、平均寿命は年々向上していますが、健康な状態の人の割合は少ないと思います。
健康を維持していけば、健康寿命の差が減るのではないでしょうか。理想は、平均寿命と健康寿命を一致させる事だと思いますが、難しい問題だと思いますので、できるだけ自立した生活のまま寿命を迎えていけるようにしていく事が課題だと思います。
健康寿命はどうやって算出しているのか?
健康寿命の算定方法は、いくつか種類がありますが、日本で採用されている方法はサリバン式という算定方法です。
具体的に、日本人の人口と死亡数で生命表を出してから、不健康の割合を用いて不健康な期間を除いて健康寿命を算出している。多くは、国勢調査のデータを使用して健康寿命の数値を出しているのです。
日本における健康寿命の状況と取り巻く環境
健康寿命の状況を見ていくと、男女共に平均寿命と約10年ほどの開きができている。寝たきりになったり、支援・介護が必要で自立した生活ができている人が少ないのが現状である。
日常生活の中において、生活に支障がある人が多くいるのである。健康寿命を縮めている原因の第一が運動器の障害が挙げられている。高齢になると、どうしても関節痛や骨粗しょう症などの問題が多く、これらが寝たきりの原因となりうるのである。
この寝たきりになったり介護、支援が必要になる原因を減らしていく事が健康寿命の向上につながると考えています。
健康寿命を伸ばす事で負担軽減
少子高齢化で、高齢者の割合が多い現在、経済活動の最前線で働いている若者の割合が少なくなってきている。高齢者になれば医療費の自己負担も少なく、税金で賄ってきている。
年々、医療費の国家予算が増えてきていて、セルフメデュケーションなども謳われている現在、健康で長生きしていく事が、社会の負担をなくしていくのです。
健康寿命をいかに伸ばしいくかが重要です
日本はトップクラスと言われるくらい長寿な国になってきている。年々平均寿命は男女ともに向上しているが健康寿命は未だに開きが出ているのが現状である。
そこで、健康寿命をいかに伸ばしいくかが今現在、求められている。
健康寿命とは何かと言いますと、「心身共に自立した生活ができる状態のこと」を指します。
日常生活になんの問題もなく、自立した生活が送っていける状態の事で、寝たきりにならず、老衰でぽっくり逝く事です。
健康寿命を伸ばす事で、自立した生活が送れる期間が延び社会的にも経済面においても負担が減ってくるのです。
コメントを書く