株価暴落時にチェックするべき3つのポイント
- 2018.03.18
- 投資の基礎知識

株式投資をしている誰もが「いつかバブル崩壊やリーマンショックのような大暴落が来るのではないか」と少なからず考えているのではないでしょうか。
残念ながら株価の大暴落を予測するのは専門家でさえ難しく、バブルも崩壊してから初めて分かると言われています。
大暴落が予測できない以上、暴落の初期の段階で可能な限り早く逃げ切ることが重要です。そのために、株価の急落が始まった際に、チェックしておきたい3つのポイントをまとめて紹介します。
株価急落の理由を調べる
株価急落がどうして起こったのかをまず知ることが大切です。これはロイター通信やテレビ東京のワールドビジネスサテライトなどの経済ニュースで確認すると良いでしょう。
急落の理由が「過熱しすぎた市場の調整」であれば、そこまで問題ありません。その場合、10%前後株価が下がると言われていますので、まだ急落の余地はあるのか、自分がそれに耐えうる資金状況かどうかだけ気をつけてください。
急落の理由が銀行などの金融機関の機能停止であれば、速やかにすべての保有銘柄を売り逃げてください。
これをシステミック・リスクと呼びます。まだ記憶に新しいリーマンショックがまさにシステミック・リスクです。リーマンショックでは本当に多くの投資家が破産を余儀なくされました。いくら自信がある銘柄であっても関係なく、また際限なく下落すると思ってください。
株価以外のチャートを確認する
株価以外の金融資産である債券、金、リート、原油、ドルの価格がどのように変動しているのかを確認しましょう。
株価下落の際には、投資家が株式を売った代わりに債券や金が買われることが多いです。しかし、株価が急落、債券も金も急落しているようであれば、市場全体の危機であると言えます。これをシステマティック・リスクと呼びます。
システマティック・リスクが起きていると感じたら、システミック・リスクと同様、すぐに売り逃げなければなりません。
日経平均のPER(株価収益率)を確認する
市場が過熱しすぎているときも、調整の意味合いで株価が急落することがあります。これを中途反落と呼びます。この市場の過熱感は日経平均のPERで確認してください。これは暴落時だけでなく、普段から意識しておくと良いですね。
日経平均のPERは15倍が平均です。16倍超えてくると警戒する必要があります。17倍超えた場合は急落すると思って間違いありません。それは、PER17倍で機関投資家たちが一斉に売りに出ると言われているからです。17倍になる前には、必ずすべての保有銘柄を売ってしまいましょう。
なお、市場の過熱により株価が暴落した場合は、PER13倍まで下げると言われています。たかが調整と決めつけて馬鹿にせずに、特に信用取引を行なっている人はPERが13倍になるまで自分の資金が耐えられるのかどうかを計算してください。耐えられなかった場合、たかが調整で、市場からの退場もあり得ます。
必要以上に怯えなくていいためにも、市場の理解は必須!
いくら優れている銘柄でも、株価暴落時には全く関係なく暴落してしまいます。株式投資をする場合、普段から個別株を調べるだけでなく、市場全体の動きを見ることが必要不可欠です。いつ株価が暴落しても慌てなくていいために、常に保有銘柄には逆指値(株価が~円以下になった際に自動で売ってくれる設定)を設定しておくのが良いでしょう。
株式投資で勝つために重要なことは「大きく負けないこと」です。大きく負けてしまうことは市場からの退場につながりますので、株式投資を続けられなくなる可能性が高まります。
長期で株式投資を行なっていると、大暴落を必ず経験することになります。そのときに、慌てずに損失を最小限に抑えるためにも市場全体をよく理解して、リスクを抑えた株式投資を行いましょう!
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