重量ゆうパックはコンビニエンスストアなどでは扱えないって本当?注意点は?
- 2018.02.03
- 郵便局と簡易郵便局
2017年10月、日本郵便株式会社はゆうパック配達料金の値上げを発表しましたが、あて先地域の区分も変更になるようです。お住まいの地域によって料金表や区分が違いますので、郵便局でチラシをもらっておくと良いでしょう。
料金値上げの理由は、どの宅配会社にも言えることですが、人件費の確保のようです。荷物量や再配達の増加によって配達員の仕事量が増え、慢性的な人手不足に陥っています。各社揃って、昨年から今年にかけて値上げに踏み切らざるを得なかったのでしょう。安心して荷物を送ったり受け取ったりするためには、ある程度の負担は覚悟しなければいけないでしょうが、利用する側も制度を理解して、どのサービスを利用すると良いかを調べる必要がありそうです。
重い荷物を送る前には25kgを超えるか確認を!
2018年3月1日からは、あて先地域に沖縄が追加されます。これまでは沖縄単独での地帯がなかったのですが、今回の料金値上げに伴い、沖縄地域が新設されました。その他にも地域の編成が変わっていますから、よく荷物を送る地域の区分を見ておきましょう。
これまでゆうパックでは、170cm・30kgまでの荷物を送ることができました。
3月1日からは、170cmは変わりませんが、一般のゆうパックの重さの上限が25kgまでに変わります。25kgから30kgまでの荷物は「重量ゆうパック」として差し出すことになりますが、重量ゆうパックについては注意すべき点がいくつかあります。
重量ゆうパックの注意点
郵便局からのみ送れる
取り扱えるのは郵便局に限られ、コンビニエンスストアなどのゆうパック取扱所からは送れません。重い荷物を送る際には、25kgを超えるかどうかを確認してから持ち込むようにしましょう。集荷でも扱えます。
送れるのは単独の荷物のみ
複数の荷物を荷造りひもやテープでまとめたものは送れません。これまでは、30kgまでなら複数の荷物をひとまとめにして送れましたから、注意が必要です。
送達日数
一般のゆうパックの送達速度に1日~数日加えた日数が必要なようです。
暑い時期は、野菜などのなまものを送る際に気をつけないと、傷んでしまうこともありえます。
一般のゆうパックで送るか、チルドゆうパックで送るようにしましょう。
チルドゆうパックは、通常のゆうパック運賃に保冷料金を加えた金額で利用できます。
2018年時点での保冷料金は、60サイズ220円、80サイズ350円、100サイズ660円、120サイズ660円、140サイズ1,300円、150サイズ2,060円となっています。
小さい物を送るなら、ゆうパックに代わるサービスを利用するとお得に
小さい荷物や冊子を送るなら、使えるサービスはゆうパックだけではありません。レターパックやゆうメールといった便利なサービスがありますから、どのような物を送る時に利用すると良いのかを見てみましょう。
レターパックプラス
全国一律510円で手紙や物を送ることができるサービスです。A4サイズ・4kgまでの物なら、信書も送れます。厚さの制限が無く、郵便窓口への差し出し、ポスト投函のどちらかを選べます。受け取る際には受領印か署名が必要です。
ただし、現金を送ることはできません。現金をレターパックで送れという指示は詐欺の恐れがありますから気をつけましょう。また、壊れやすいものを送る場合にはゆうパックを利用した方が安心です。
レターパックライト
レターパックプラスと基本は同じです。ただし、全国一律360円とレターパックプラスよりも安価な分、厚さが3cm以内という制限があります。また、配達は対面ではなく、郵便受けに配達されます。
ゆうメール
3kgまでの冊子状の印刷物やCD,DVDを送ることができます。外装の制限はゆうパックと同じく170cm以内で、見やすい所に「ゆうメール」と表示します。レターパックと同じで郵便窓口への差し出し、ポスト投函のどちらかを選べます。
ただし、内容品の確認ができるようにする必要がありますので、慣れていない人は窓口へ差し出す方が安心です。確認方法は、封筒などの納入口の一部を開く、封筒などの外部に無色透明の部分を設ける、内容品の見本を窓口で提示する、の3種類があります。
ゆうメールには、速達、書留、引受時刻証明、配達証明、特定記録、本人限定受取、代金引換、配達日指定、着払の豊富なオプションサービスがあります。これらのサービスを利用する場合にも窓口へ差し出しましょう。
ゆうメールで送ることができない物は、信書や印刷物ではない物、現金などです。他にも細かい規定がありますから、送れるかどうか迷った場合には見本を持って窓口へ相談に行きましょう。ゆうメールで送れば、規格外の定形外郵便やゆうパックよりもかなり安く送れる場合があります。
重量ゆうパックに関してのまとめ
・重量ゆうパックは郵便局の窓口、集荷で取り扱う。
・運賃は一般のゆうパック基本運賃に500円を加えた金額。
・荷造りひもやテープで複数の荷物をひとまとめにしたものは利用できない。
・送達日数に注意
・小さい荷物はレターパックやゆうメールを利用するとお得になる。
重量ゆうパックは新たにできた制度です。
より賢く利用するためにも、重量ゆうパックの制度を理解し、上手に荷物の梱包を行ってくださいね。
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