東野圭吾のシリーズ作品(ガリレオ・マスカレード・スキー場)読みたくなる比較&解説
- 2018.02.10
- エンタメ
人気作家の東野圭吾さんは多くの推理小説、ミステリー小説を出しています。その中で、シリーズ物も多くあり読み手をワクワクさせています。
また、映画化やドラマ化など実写化されているものもあり、これから読書を趣味としようとしている人、何を読んだら面白いのか迷っている人に「東野圭吾」はオススメです。
今回は厳選したストーリーごとに、その面白さや読みたくなるキャラクター像を見ていきます。
東野圭吾のガリレオシリーズは勉強にも役立つ?
こちらは、俳優の福山雅治、柴咲コウ、北村一輝などをはじめとするキャストで連続ドラマ化されました。
このガリレオシリーズは何が面白いかというと、推理小説ではあるのですが、「ガリレオ」とあるように、科学者が主人公で事件の裏側を科学で謎解いていくストーリーである。
原作とドラマの違いと言ったら、ドラマではストーリー性や事件以外の部分での感情を引き立たせるために柴咲コウ演じる女性刑事が主人公の相方になっているところである。
この作品の面白いところは、ドラマでは相方に女性で恋愛チックな要素も取り入れていますが、原作と共通している事は、ガリレロの主人公は科学で立証する事だけが頭の中に思い浮かべる事で、人の感情や動機など人には興味を持たない性格です。
一方で、刑事は事件の動機や事件背景などを含んで解決していこうという主人公とは真逆な価値観で描かれていて、この相反する二人でストーリーが進んでいくところが面白みが感じさせられるのである。
シリーズも多く出ていて、代表的なガリレオシリーズを挙げると『探偵ガリレオ』、『予知夢』、『容疑者Xの献身』(映画化)、『ガリレオの苦悩』、『聖女の救済』、『真夏の方程式』、『虚像の道化師 ガリレオ7』、『禁断の魔術 ガリレオ8』があります。
ストーリーも面白いんですけれど、小学生でも読みやすく、殺人描写なものもありますが生生しくなく、何と言っても科学的な方法での殺人事件なので、科学に興味を持つきっかけにもなります。
キャリア感漂うマスカレードシリーズ
『マスカレードホテル』は木村拓哉、長澤まさみ主演で映画化が決まっていまっているマスカレードシリーズでありますが、注目すべきポイントはキャリア感といいますが仕事の職業病とも言える感情の変化です。
事件の予告場所がホテルで、事件を未然に防ぐために警察がホテルマンを演じて捜査に踏み切るのです。
刑事はホテルマンという立場でもあり、刑事という視点でホテルを利用する顧客の心理を読み取っていくストーリーであります。
ホテルマンとして、お客様の往来ベートな部分に介入する事はタブーなわけですが、刑事は犯罪を未然に防ぐために人を観察することが重要である。こちらも相反する主人公が事件解決に向けて奔走するストーリーである。
刑事としてホテルマンになった視点でホテルという親密な場所を舞台にストーリーが進んでいるのですが、事件そのものを解決する事の面白味よりも、主人公同士の対話、会話、仕事の価値観などを読み取ることが非常に面白さを感じる作品となっています。
スキー場シリーズ
このものシリーズの特徴は、短時間ではあるが長い時間事件と奮闘しているような感覚になる作品と感じる。
舞台はスキー場になるのですが、こちらもスキー場に関するプレーヤーの心情や、スキー場を運営する立場での視点で物事を見ていくのですが、ゲレンデに爆発が仕込まれているといった事件をいかに解決に導くかが見所である。
時間的にしたら、時間系列で見ていくと2日くらいなのだが、長い事その事件に携わっている感覚になってしまう。時間の描写が非常に緻密である。これもスキー場を舞台にした特権なのかもしれない。
また、恋愛な描写もロマンチックな一面も見せている。スキーやスノーボードをしている人や経験をした人ならご存知かもしれませんが、ゴーグルをしていてどんな表情なのか、どんな人なのかわからない。その心理的部分をうまく利用しているところも面白さの部分である。
『恋のゴンドラ』という作品もあり、こちらはシリーズとは別の位置付けなのだろうが、この作品は同じくスキー場を舞台にした作品であるが、スキー場シリーズと違いうところは、推理小説ではなくて恋愛小説となっているのである。
東野圭吾と耳にすると、推理小説とかのイメージが強いですが、完全恋愛小説も自ずと巧さを見せているところに注目で、推理やミステリーが苦手な人にも、東野圭吾がどんな文章で作品を仕立てているのかを読みすすめていく上でも非常に優しい作品となっているのである。
東野圭吾のシリーズ作品に関するまとめ
この他にも加賀恭一郎シリーズや浪速少年探偵シリーズなどがありますが、オリジナリティあふれて独特なキャラクターを演じているのが挙げたシリーズである。
このように東野圭吾を紐解いていくと、ただの推理小説ではなく、推理小説は推理小説なんですが、恋愛などやドラマ仕立てに作風を極めていている。
読みすすめていくうちに面白く気づいたら読み終えているくらい読みやすく、キャラクター像がしっかりと読み手に伝わります。
シリーズごとに独特のキャラクターを出していますが、シリーズ物を読みつくしたくなるくらいの良き作品ですので、是非、東野圭吾で迷っているのであれば、紹介したシリーズを手に取って読んでハマってください。
コメントを書く