春節とはなにか?2018年の最新の春節情報とともに調べてみた。

春節とはなにか?2018年の最新の春節情報とともに調べてみた。

「春節」良く聞く言葉ですし、行事としても何となくわかるけど、実際どんなイベントなのかわからない、意外とそんな方も多いのでは?

「何となく中国のお祭りなのは判るんだけど・・・何のお祭り?」
「ああ、あれでしょう? 中華街でやってる竜の行列とか爆竹とかを鳴らすイベントでしょう?」

確かにそうなのですが、こういった断片的な事しか知らないのが実際ですね。

実は「春節」は、かつては日本にもなじみもある行事だったのです。
そんな「春節」について今日はまとめてみました。
また、日本でも中国の「春節」気分が味わえるスポットも併せてご紹介します。

春節とは何か?なぜ、中国では春節が盛大に祝われるのか?

春節は旧暦の正月のこと

「春節」とは旧暦の正月のことで、あの盛大なお祝いは、お正月のお祝いなのです。

今、日本をはじめとした世界のほとんどの国が「新暦」あるいは「太陽暦」、「グレコリオ歴」を採用しているのですが、日本も含めた中国やアジアの国ではかつて「旧暦」「太陰暦」を採用していました。

その太陰暦の「正月」が中国では「春節」といい、中国に住む人や世界中の中国人にとっては一年で最大のイベントなのです。

日本でも旧暦を採用していた江戸時代までは、春節の日を1月1日として、盛大に新年のお祝いをしていたそうで、年越しそばもこの時に食べていたそうです。

その後日本は、明治維新と共に太陽暦を採用するようになったので、この春節をお祝いする風習はなくなってゆきましたが、今でも、中国の他にもシンガポールや韓国、台湾、マレーシア、インドネシア島のアジアの国では春節を盛大にお祝いしているそうです。

春節の名前の由来

「春節」という名前の由来や意味は、中国の長い歴史の中でどんどん変わってきましたが、一般的には「立春」の意味もあって「春節」(春になる節目の日)と言われているそうです。

中国の人にとって、「春節」はお正月の一大イベントであるのとともに、「冬が終わって春になる」意味も込めたイベントなのかもしれませんね。

春節にはどんなことをするの?

日本での年末年始は、大掃除をしたり年越しそばを食べたり、新しい年の神様をお家にお迎えしたり・・・と古くからの行事がありますね。

中国の春節にも、そういった古くからの行事があります。

たとえば「圧歳銭」という日本の「お年玉」に相当するものや、年男、年女(中国では年男、年女は厄年だそうです)は春節の間真っ赤な服を着続ける・・・といった風習もあるのだそうです。

春節に関連した行事・しきたり

他にも、春節の間に行う行事やしきたりもありますので、ざっと紹介しますね。

小年:旧暦の12月23~25日

このころになると、家の中の囲炉裏や台所にお供え物をして、かまどの神様を祀ります。

そのほか、春節の飾り(日本で言う正月の門松やしめ縄)の飾り付けをしたり、家を大掃除するなど、新しい年を迎える準備が始まります。

除夕:大晦日

日本における「紅白歌合戦」に相当する「春節聯歓晩会」を見ながら年越しをするそうです。

この「春節聯歓晩会」は中国を代表するアーティストのライブや京劇やコントといった舞台が発表されているそうで、中国における流行語大賞や、ブレイクする芸人さんも参加しているとか・・・

ちょっと親近感がわきませんか?

また、中国では魔除けとしてこの日の夜から爆竹や花火を盛大にならして新年を迎える習慣があるそうです。

そういえば、日本の中華街でも、1月の春節の夜はもちろん、新暦の大みそかの夜も爆竹を鳴らしている所がありますね。

中国の春節における「爆竹」は、いわば日本の大みそかにおける「除夜の鐘」でしょうか?(除夜の鐘は煩悩を払うためと言われていますのでちょっと意味がちがうかな?)

この爆竹がピークに差し掛かるころ、新年になるそうです。

大年初一:1月1日

日本における新年で、親戚にあいさつ回りをします。

大年初五:1月5日

この日は、「財神」というお金の神様がやってくる大切な日で、爆竹を盛大にならして神様をお迎えするそうです。

日本で言うところの「福の神」や「恵比須の神様」といったところでしょうか?

元宵節:1月15日

春節最後の日

新年最初の満月の日で、灯篭をつけて、日本の十五夜のように元宵という中華白玉を食べてお祝いします。

こうしてざっと並べてみると、日本の現在のお正月と通じる点も沢山あって、「中国」や「春節」が、とても身近に感じますね。

2018年の春節はいつか?日本で楽しむにはどういうイベントがあるのか?

2018年の春節日程

春節の日程は、その年によって異なります。

それは、旧暦=太陰暦に基づいた祝日で、今使われている太陽暦とは違うので毎年ずれが生じるからです。

2018年の春節は2月16日ですので、15日は大晦日という事になりますね。

そして春節の前後はお休みになりますので、15日から2月21日は「年末年始休暇」となり、中国では、春節を挟んで7連休とか10連休、というところもあるのだとか。

ちなみに中国では春節2か月ほど前から日本の12月と同じように、デパートやスーパーで春節の飾りつけや春節グッズが売られていて、特設会場が登場する大型デパートも沢山あるそうですよ。

日本で春節を楽しむには

日本では春節のお祝いはあまりしていませんが、日本の各地にある中華街では、今でも春節をお祝いするところが多いですよ。

中でも一番有名なのは、横浜中華街の春節ではないでしょうか?

春節の前日の夜からカウントダウンや爆竹、春節当日には獅子舞や、龍舞、五穀豊穣、商売繁盛を願う華やかな舞や中国雑技、伝統芸能、京劇風の行列を楽しむことが出来ますよ。

横浜中華街春節カウントダウン、爆竹、中国獅子舞

春節とはなにか?のまとめ

「春節」、実はかつては日本もお正月だったのですが、中国ではその行事が廃れることもなく語り継がれているのです。

お正月のお祭りであるのと同時に、春を告げるお祭り、農耕をする方にとっては農作業の始まり、あるいは新しい季節の音連れを知らせるお祭り・・・そう考えると「春節」って素敵なイベントですね。

二月のちょっとしたお出かけに、異国情緒満載な中国のお正月を味わってみてはいかがですか?