猫はなぜ、毛布ふみふみをやるのか?その理由と対策について

猫はなぜ、毛布ふみふみをやるのか?その理由と対策について

猫が前足をつかって、人間や毛布をふみふみする仕草をみたことはありますか?いつもは人間に興味がないようなところがあるのに、そんなことされたらとても可愛いですよね。なんで猫がそのような行動をするか紐解いていきます。

猫はなぜ毛布をふみふみするの?その理由がわかった!

猫が前足でグーパーしながらふみふみするのは、人間でいう「赤ちゃん返り」だといわれています。
子猫のときお母さんからミルクをもらう際に足でふみふみしてミルクの出をよくしていた名残なんだそうです。

野生の猫だと大体10週齢くらいで離乳期に入り、お母さんから自立していきます。
ペットとして家庭にいる猫や、何らかの原因でこれよりも早い時期にお母さんと離れることになってしまった猫は、ちゃんと親離れする前にお母さん猫から離れてしまったためにこのふみふみがまだ残っていることが多いそうです。

ですので、然るべき時にちゃんとお母さん猫から親離れした猫や、弱さを見せたくないオスなどすべての猫がこの行動をするわけではないので、うちの猫はしない、と思っても、決して飼い主のことを嫌っているわけではないので安心してください。

猫がこの行動をすることが多いのは、甘えているとき、飼い主や柔らかい毛布など、お母さん猫のような温かい感じがするもので小さい頃を思い出しているのです。
特に飼い主にしてくれるときは、飼い主のことを安心できる存在として認めてくれているのですね。また、リラックスしているときにもすることが多いようです。眠る前に自分のお気に入りの毛布などにこのふみふみをしてよりリラックスして眠りにつくそうです。リラックスしてから眠るなんて人間と変わりませんね。

そして、お気に入りのものにふみふみする猫もいます。お気に入りの毛布、またほかの猫にふみふみして自分が優位にたっていると主張している場合もあります。

猫のふみふみはやめさせることはできない!でも嫌な人のための対処法とは?

猫がふみふみするのは、安心しているということが分かりましたが、ふみふみとセットでミルクを飲むように吸い付き毛布がべたべたになる、また、猫が毛布など布製品を吸ってかじってしまい誤って飲み込んでしまっては大変です。

猫がふみふみしているとき、無意識に爪を出してしまっていることも多いので毛布や服などが爪でぼろぼろになる前に、猫用の爪切りで爪を切っておくというのも一つの手です。
また、このふみふみとセットのミルクを飲むような行為は、「ウール・サッキング」と呼ばれます。猫が足でふみふみしている分にいいのですが、ウール・サッキングをしていると毛布などの繊維を吸い込んでしまって、それが腸にたまって最悪の場合手術が必要になってしまうケースがあります。

これを予防するには、猫がいる範囲の布をなくす、猫が嫌いな柑橘系のスプレーを使ってみる、などあります。
しかし、生活範囲の布製品をなくす、など少し無理な気もします。ふみふみとウール・サッキングは前で述べたように、お母さん猫と早い時期に離されたことが要因になっているものです。ですので、少しでも猫のストレスがなくなるように、一緒に遊ぶ時間を増やすなど工夫をしてみることも大事です。ふみふみ自体は特に問題になる行動ではありません。猫がよりリラックスして生活できるようにしましょう。

まとめ

猫のふみふみには、お母さん猫と過ごした時間の思い出があり、飼い主やお気に入りの毛布、ぬいぐるみにしてしまうのは、猫が安心している証拠でもあります。

無理にやめさせる必要はありませんが、布を飲み込んでしまうウール・サッキングには注意が必要です。