アーティスト北村直登の魅力と作品のまとめ
- 2018.04.29
- アート
イラストレーター? 画家? よくわからないスタイルフリーの現代アーティスト 北村直登
九州出身在住の魅力的なアーティスト北村直登さん。
美しい色彩に自由にのびる輪郭線、よく見るとサバンナにいる動物だったり、身近にいるイヌやネコたちだったり。
さまざまな動物たちがひとたび北村さんの手にかかれば、色彩豊かに今にも踊り出しそうです。
なぜ、こんなに生き々しているのでしょうか?その秘密に迫ります。
北村直登公式ウェブサイト:http://www.naotokitamura.com/
北村直登これまでの経緯・経歴
絵を描き始めたキッカケ
サッカー選手をめざしていたそうですが、気がつけばフリーターだったそうで、家賃が払えなくなるほど金欠に!! 親の支援も絶え、よしそれならば自力で金を稼いでやると、得意だった絵を描いて路上で売るという快挙に出ました。
世に出たキッカケは!?
この絵見たことある!!と、あのドラマを見ていた方ならピンとくるはず。
そう、北村さんの絵の数々は、『昼顔』というドラマに起用されました。
東京での個展を見に来ていたドラマの関係者が絵を気に入り、依頼されたのだとか。
斬新で色彩豊かな北村ワールドに、ドラマのスタッフさんや、出演者の方々もトリコになったといいます。
パワフルな活動模様
2005年の入賞を皮切りに、毎年入賞、入選を果たし、個展も開催されています。ライブペイント、ワークショップ、グループ展等、毎月数々の催事もこなされています。
北村直登の作風について
のびのびと表現されている動物たち
北村さんの絵はとにかく動物が多いです。そしてとても魅力的に描かれています。
水玉やシマ模様がちりばめられていると思ったら、よく見るとライオンの顔だったり。
画面の端にカエルがちょこん。でも全体的にえもいわれぬ色彩があふれています。
そして私が特に惹かれているのは、輪郭線の中に色がおさまっていないこと!!
ノンスタイルな描き方
なぜ、動物たちをこんなに生きいきと描けるのでしょうか?それは、自由な描き方にあるとみました。指を使ってそのまま絵の具をぬったり、ボトルやチューブから直接絵の具を出して線を引いたり、はたまた両手にペンを持って下書きしてみたり。とにかく感性のおもむくまま、キャンバスを自由自在に泳いでいるという印象を持ちました。煙のようにどこまでも自由にのびる色彩がとても魅力的です。北村さんの生き様そのもののように思えました。枠にとらわれないという。
奇想天外なタイトル付け!
「おっさん子供もいるのにそんなこと言ってる場合か? ヨーキ」
「猿芝居はおよしよ! ポメラニアン」
「お前の今の世界が全てじゃないんだよ」
「天は二物をのどっちも持ってる人間がそこそこいるという事実 花」
「余計なことしてくれたぜ… 魚」
この一見詩のような(笑) 一文がなんと、絵のタイトルなのです!
この会話のような(まさに会話からヒントをえているそうです) ライブ感てんこ盛りのユニークなタイトル、これも北村ワールドの魅力を語るには欠かせないポイントですね。
北村直登の今後の方向性について
30000枚描いたら世界へ
北村さんのブログにこのようなタイトルが付けられています。
私はこの一文にとても惹かれるのです。
私も絵を描きますが、納得のいく質のいい絵を一枚仕上げるのに、最低でも一週間前後かかります。
一週間に一枚のペースでやっていたら、一年間に多くても五十枚ほど。
それで三万枚目指してたら、私は何回も生まれ変わらねばなりません。
北村さんの絵はライブペイントで公開している通り、その場でささっと描かれています。
とてもこんなスピーディに描けない!そもそも私の絵は余白がありません。
びっしり画面に隙間なく描くのが私の画風ですが、北村さんの絵には余白と言うか、空間があります。
それもスピーディに描ける理由だと思うのですが、そういう絵は、いい意味でライトなんです。
おしつけがましくないのですね。モチーフ以外の空間に、見る人々が自分の空想を織り込むことができます。
そういった、見る側の人たちが、自由に楽しめるスペースがあるんです。
三万枚達成されたら、北村さんは世界へ羽ばたいて行かれるのでしょうか?それは定かではありませんが、北村さんならきっと達成されるでしょう。楽しみです!
すべては感性のおもむくままに
絵というものはなかなか言葉で的確に説明できるものではありません。
説明できるのなら、誰でもそのとおりに描けば、説明通りの絵ができあがるはずですが、そうはいきませんよね。
だから絵というものは魅力的なのです。
北村さんも、絵が好きだ、得意だったという理由で、素晴らしい絵の世界を築くことができたと言えます。
好きならひたすら描こう!!そうおっしゃっているように思えます。
自分の感性が喜ぶ方に向かって描くと、自ずと絵は進化していくんだから、と。
北村さんの作品群にふれて、そう勇気付けられました。
この記事を読んで下さった皆様もぜひ一度、北村直登さんの絵をご覧になってみて下さい。
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